
2010年8月6日から10月24日までの約3カ月間、フランスのパンと食文化を学ぶためにパリにやってきました。 留学しようと思ったきっかけは、職場で窯の担当をしていたときフランスパンを焼成する機会が増え興味をもったこと。そして大まかではありますがパンの製造工程を一通り経験し、パンを含めた食全般の文化、さらには自身の視野を広めたいと思ったことが一番の理由です。
そして両親や職場の仲間たちの協力があったおかげで実現しました。
~留学の準備~
準備は約半年前くらいから始めました。
(1) 留学の方法、プランはどのようなものがあるかを調べる。
(2)留学のプランを決める。(期間、研修コースなど)
(3)具体的な手続きを進める。(申し込み、支払、航空券の確保)
(4)研修先や家などを決める。
(5) 荷造り→出発
インターネットやパン関連の専門誌で調べたり、実際に留学経験のある人から情報を集めました。体験者の話を聞くのが、一番信頼できるし安心です。私もたくさんの方から、アドバイスをいただきました。
私が留学プランを決めるにあたって重視したことは、下の3つでした。
・期間は3カ月くらい
・媒体機関がしっかりしていること
・コースについて(内容、費用総額・安全性)
その中から現在の学校を選んだ理由は、職場のスタッフの母校である国際製菓学校の生徒さんも海外研修で使う媒体機関であったこと(=安全)、語学の勉強をしながらパン屋さんでの研修ができるコースがあったこと、金額が明確で住居案内や現地に日本人担当者がいることなどからこの学校に決めました。
研修先や家は学校が紹介してくれるので、それを利用しました。
私の場合研修先はリストを一度送ってもらい、その中から希望のお店を何軒か伝えてそれをもとに学校の担当の方が現地でオーナーさんと交渉して最終決定するというかたちでした。
住まいは学校の寮またはアパートを選ぶことができます。それぞれどんなところがあるかリストを送ってもらって決めるというのが基本です。
私は準備を始めたのも遅かったうえに8月は夏休み中で留学生も多く、部屋の空きが少ないので選択の余地がなく空いているところに行くしかない状況でした。
もちろん現地に行ってから自分で家を探したり、海外での家探しをサポートする日本の会社などもありますが、手数料や家賃が高めになります。
申し込みの手続きなどは、すべてメールで行いました。
それから具体的な渡航準備をして、荷造りを終えたらあとは出発するだけです。
荷物ですが、私は大きなスーツケース2つ分になってしまったので、一つは先に国際宅急便で学校に送って預かってもらいました。
~学校の様子~
月~木 9:00~12:00
13:30~15:00
金 9:00~12:00
土、日 休み
私のクラスは初級で、全部で14名。日本人は私を含めて5人。
あとは韓国人と中国人です。本来語学の学校なので、私以外はスタージュ(研修)目的ではなく、留学中の語学研修だったり仕事の合間に来ていたり・・目的は様々です。
授業は会話が中心で、日本のように文法から入って練習問題をして・・という勉学方法では全くありません。今はあいさつや数字の読み方など、基本的な表現の会話とリスニングの繰り返しです。フランス語はやはり難しく、毎日苦戦しています。
~パリで生活をしてみて~
日本との違いは日々感じますが、慣れてくればほとんど日本と変わらないかもしれません。水道水も一応飲めるし、電車、バスなどの交通網も発達していて便利だし、時間や休みの違いはあってもスーパーやデパートもたくさんあるので、物質面で生活に困るということはありません。
学校に行っているおかげで、現地で友達もできました。またわからないことは学校の日本人スタッフに聞くことができるので、そういう点でもこのコースにしてよかったと思っています。

実際の生活で一番困るのは、やはり語学力の無さです。
買い物やカフェなどの注文、パンを買うのもこちらは対面販売なので大変です。
建物も町並みそのものがアンティークのようでありながら、モダンで新しい綺麗なショップも立ち並び、歴史的建造物があちこちにあり散歩をするのがとても楽しいです。
しいて言えば、住まいだけはもう少し自分の希望を伝え、納得の行くかたちで決めればよかったと思います。

食についても感じることですが、グルメの国フランス、そしてパリだからすべてが良いということはもちろんありません。日本の方が進んでいたり、ハイレベルなものもたくさんあります。こちらに来てから、日本のことを客観的に見る機会も多くなりました。
日本での今までの恵まれた環境に感謝しつつ、これからもいろいろなものを見てフランスの生活を楽しみたいと思います。
食卓にパンのあるしあわせ